ベトナムコーヒーは知ってますか?ベトナムと言えば、世界遺産でもある「ハロン湾」、「フランスに統治されてた事」、「ベトナム戦争」、「バイクがすごい走ってる?」、食事で言えば「バインミーやバインセオ、フォー」とかですかね?そんなベトナムは世界第2位のコーヒー生産国でもあります。
今日はそんな不思議なベトナムでのコーヒーを学んでみましょう。
国名:ベトナム社会主義共和国 首都:ハノイ 面積:33万㎢ 人口:約960万人
↑人口、面積と日本と共通部分が多いみたいですね。
ベトナムでコーヒーが普及した訳とは…
ベトナムにコーヒーが持ち込まれたのは17世紀から18世紀にかけてポルトガル、スペイン、オランダ、フランスの宣教師が布教を行った際に持ち込んで栽培したのが始まりとの事。本格的に生産されたのはフランスの植民地として占領された1857年以降。フランスは1789年のフランス革命までは世界の主要な生産地で主に植民地であるカリブ海の島々で生産していました。フランスはベトナムと気候や土壌の性質が似ているカリブ海のマルティニーク島と南米のギアナで栽培していたアラビカ種を持ち込んで試していった。その頃からコーヒーの栽培が始まり現在のベトナムコーヒーは作られていきました。
私は今までベトナムではロブスタ種しか生産していないと思っていましたが、アラビカ種が始めに生産されていたことにビックリ。
ベトナムでは、フランスに統治されていたのもあってコーヒーの事を【ca phe(カフェ)】と言いフランスの影響が現れています。フランスには約90年統治され、統治される前はお茶がよく飲まれていましたがコーヒーを飲む文化に変化していきました。
ベトナムでのコーヒー栽培地は…
主な生産地は中南部高原地域のダクラク省、ラムドン省、ダクノン省の3省で国内全体の8割近くを占めている。
農業農園開発省、ベトナムコーヒー・カカオ協会より
アラビカ種も栽培しているが、まだまだ品質は安定しないらしい。ベトナム政府は国内の重要産業として2030年までのビジョン【生産性と品質の向上を図り、コーヒー産業の競争力強化を促進】と言う方針を出しているので今後は期待できるのではないかな?
ベトナムコーヒーとは…
ベトナムコーヒー(ベトナムカフェまたはベトナムカフェオレとも言われる)は、ベトナムの伝統的なコーヒーの淹れ方です。深めに焙煎したコーヒー豆をフランス式のフィルターで抽出し、コンデンスミルクを加えて飲む事が一般的で、濃厚な味わいがあるのが特徴。 実はベトナムのコーヒー豆生産量はブラジルに次いで世界2位!だけど日本ではあまり見かけないですよね…なんででしょうか?
実際には輸入量がブラジル、コロンビア、インドネシアに次いで多いんです。これはどういう事かというとベトナムのコーヒー豆の品種は主にロブスタ種というアラビカ種に比べて品質の低い種類の豆で、インスタントコーヒーや缶コーヒーに使われているからです。
ロブスタ種はそのまま飲んでも一概に美味しいとは言えません。名前のロブスタは「強い」という意味のRobustから来ていて、デリケートなアラビカ種と違い、病気や害虫に強く、低地での栽培も可能で収穫量も多いため栽培しやすいのがロブスタ種です。ベトナムではこの大味と言われるロブスタ種を通常とは違う焙煎方法にて焙煎します。その焙煎方法は焙煎時にバターや砂糖、カカオなどを混ぜて焙煎するとの事です。このような焙煎方法は他にあるのか分かりませんが、とても不思議ですww
そのように焙煎したコーヒー豆を抽出し、コンデンスミルクを入れて飲むのがベトナムコーヒーの飲み方。専用の器具もあり、そちらも一見変わっていて面白いです。フランスの影響でしょうか?今日はこちらの専用器具でベトナムコーヒーを作っていきます。
今回はカルディで販売していたこちらのコーヒーフィルターを使用していきます。お値段はお手頃で¥407でした。部品は4種類に分かれていて、ドリッパーの部品が2つ、中蓋、外蓋の4つ。
ベトナムコーヒーの作り方
箱に記載してある【ベトナムコーヒーのたてかた】を参照に作っていきます。たてかた?って思ったんですが、これはお茶文化があったベトナムだからなのか?ちょっと吹き出してしまったww。
そうか、フ〜ン♪たてるんだー。
それでは早速作ってみます。
出来上がり量:90cc
☆ベトナムコーヒー(極細挽き)10g
☆お湯(70cc)
☆ベトナムコーヒードリッパー
☆加糖練乳(30cc)
ベトナムにコーヒーが普及していった19世紀頃、ベトナムで生産が多かった苦味の強いロブスタ種のコーヒーを飲むのに必要な牛乳が当時は手に入れるのが困難な為、牛乳よりも日持ちする練乳が重宝されたとのこと。
①コーヒーカップ(110ccほど入る大きさ)に加糖練乳を30cc入れます。
②カップの上にコーヒードリッパーをのせ、中蓋をはずしてからコーヒー粉を入れ、再び中蓋をはめてネジを軽く締め付けます。
③コーヒードリッパーの上からお湯(70cc)を一気に注ぎ、外蓋をかぶせます。コーヒーの抽出量は、約60ccになります。
④お湯が入った状態のままサーブし、コーヒーの抽出が終わるまでを楽しみます。(練乳と混ざらず、2層に分かれます)
⑤抽出が終わったコーヒードリッパーは、ひっくり返しにした外蓋に置いて下さい。
KALDI COFFEE FARM オンラインストアより
まだまだあるベトナムコーヒーのアレンジレシピ
エッグコーヒー
卵黄と練乳、ベトナムコーヒーで作るふわふわ卵コーヒーです。朝にとるのがおすすめで卵黄の脳を活性化してくれる成分コリンとカフェインのW効果で朝の脳を覚醒してくれます。甘々と苦々のコンビでシャキッとできますのでお試しあれ!
一人分の材料
・卵黄 2個
・グラニュー糖 小さじ1
・加糖練乳 大さじ1
・ベトナムコーヒーもしくはエスプレッソや濃い目のコーヒー 100ml
作り方も簡単でボウルなどで卵黄と、グラニュー糖をふわふわになるまでミキサーなどで泡立て練乳を足してサックリと混ぜ合わせたものを抽出したコーヒーの上に盛り付けるだけです。お好みでシナモンやカカオパウダーなどを振りかけて下さい。カカオパウダーだと飲むティラミスみたいな味わいですよ。表面にグラニュー糖を乗せてバーナーで炙るとクリームブリュレみたいに♫
まぜまぜしながら飲んでくださいね。ふわふわ部分はプリンみたいです。
ヨーグルトコーヒー
こちらのヨーグルトコーヒーもベトナムコーヒーのアレンジです。共にコンデンスミルクが入っています。ハノイ発祥のコーヒーの飲み方の一つです。
一人分の材料
・無糖ヨーグルト 100g
・加糖練乳 大さじ1
・グラニュー糖 大さじ1
・アイスベトナムコーヒーもしくはエスプレッソなどの濃い目のコーヒー 90ml
おすすめなのはコーヒーの量よりヨーグルトが多い方がバランスがいいです。甘さはお好みですが、アレンジとして、
- シナモンパウダーをかけて!
- 氷をクラッシュアイスに!
- 練乳、グラニュー糖を合わせたヨーグルトを凍らしてシャーベット状に!
こちらも混ぜながら飲んでみて下さい。近年ブームのドリンクなので日本にいるベトナムの方は知らない方が多いらしいですけどww。
まとめ
今日はベトナムコーヒーについてご案内しました。アジアでの主要コーヒー生産国であるベトナムは面積、人口共に日本と似通っていて親近感がわきます。そのくせコーヒー生産量が世界2位の輸出国。是非ベトナムに行った際にはベトナムコーヒーを思い出に飲んでみて下さい。
では。
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